関口流生体術・體導院

 

病に対する考え方

 

 腰痛、肩痛を例にします。

 腰痛、肩痛としてお見えになるほとんどの方に、腰、肩に直接的にその原因を求めることのできる人はほとんどいらっしゃいません。

 肩が痛くてマッサージなどを受けても、その時だけは楽になっても、次の日にはまた、前と同じように痛くなってしまったことは、多くの方が経験し

ているのではないでしょうか。 

 つまり、それが腰痛も肩痛も、その直接的な原因が腰にも肩にもないことのなによりの証明です。

 女性の場合ですと、その原因の多くを(骨盤内のうっ血)に求めることができます。

 骨盤内がうっ血することで、血の流れが悪くなります。血の流れが悪くなることで、特に婦人科系の機能に疾患がでます。その症状として、太股の内

側に圧痛点、つまり、押すと痛い症状が出ます。同時に太股を外側に開いていきます。(お年寄りが、がに股で歩くようになるのはそのためです。)次

には開いた太股が膝の関節を外側にずらします。これで、一連の流れが完成したことになります。

 さらに根元となる原因をひもとけば、根本原因はナイーブな女性心理のストレスに起因します。ストレスが女性の骨盤内うっ血を誘発します。骨盤内 

うっ血を含めた複数の要因が付加され、女性特有の低体温症状を引き起こします。

 実に、その低体温こそが、女性の方の不具合の正体です。

 その結果が、婦人科系の不具合、足の冷え、続いて、人によっては腰痛、また肩痛、さらには、全体的な倦怠感、頭痛などの症状として現れ、それ

を、たとえば、更年期障害、偏頭痛、自立神経失調症などの名称で呼ぶことになります。

 つまり、婦人科系の不具合も、冷え症も、膝痛も、腰痛も、肩痛も、その他の慢性病も、相互作用の結果であり、その元は低体温にあり、血流の悪さ

に起因します。

 ひとつの症状だけを取り上げて治療をしても、それは、全体の部位でしかなく、低体温、骨盤内のうっ血、血の流れの改善なくして、根本の改善が見

られないのは自明の理です。

 現在の医学は悪いところを部位として捉えます。椎間板ヘルニアなどがいい例ですが、悪いところを特定し除去します。しかし、残念ですが完治せ

ず、再発、もしくは同じような状態になってしまっている方を見うけます。

 十代の潰瘍も、七十代の潰瘍も同じにしか捉えません。さらに、その上で、悪いところ、痛いところを部位として扱うのは上記の通りです。

 外科的なものを除くと、その治療は、たとえば注射という痛み止めであり、副作用の説明もなく出される薬でしかありません。はたして、それがある

べき治療の姿といえるでしょうか。

 ここで医療制度を批判しようというのでは決してありません。

 たとえば、骨に異常がないかどうかの判断は非常に難しい問題です。そういった場合、医療機関の診断を受け、つまり、レントゲンなどで正しい判断

がなされている場合、逆に安心してお手伝いさせていただくことができます。

 それぞれが100%なのではなく、役割として分担しあえることが必要だと思います。

 ストレスの具体的な中身とはなんでしょう。

 嫁姑の確執でしょうか。夫婦間のいざこざでしょうか。お子さんの問題でしょうか。対人関係でしょうか。

 病気を始めとする心配でしょうか。将来への不安でしょうか。

 体が休息を求めているのかもしれません。精神的な焦燥感かもしれません。

 また、喜ぶということを忘れてしまっているからなのかもしれません。。感謝の気持ちを忘れてしまったからかもしれません。

 そして、それは人によってさまざまです。

 100人いれば百通りの要因があります。

 さらに、派生する症状もそれぞれです。

 話すとは離すことです。

 当院では、まさに、そこからが施術だと考えています。

 わたしなどではまったくの役不足かも解りませんが、病気に限らず、どんな些細なことでもご相談ください。

 聞いて差し上げることしかできないかもしれませんが、それがわたしのできる、たったひとつのそして根元的なお手伝いだと考えています。

 当然のことですが、個人情報を他に漏らすようなことはいたしません。

 

 

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                          関口流生体術・體導院 導主
                          講道館柔道 五段

 

                            関 口 潤 一

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